この日記はGNSで生成しています。 |
_ はちさんとこから「クリック文表示システムが嫌い」。わしも嫌いです。理由はちょっと長いから、分けようか。
_ 文字を追う目と、それを文字と認識する脳と、文字の羅列を意味解析する脳。この3つは並列に協調動作していると思います。目は(横書きなら)「左から右、改行して次の行」という基本法則のもとに、意味を理解せずとも平面に描かれた光の情報を1文字分ずつの光情報に切り分けて読み取ることができます。
_ 切り分けた結果は文字認識部に送られ、認識結果は意味解析部に送られます。このとき、情報が足りなければより確実な認識ができるようにフィードバックと予測が生かされます。
_ しかし、文クリックはこの並列動作を阻害します。諸悪の根源は「改ページ」で、これが入ると目は次の文字の位置の予測に失敗し、これにより目がpanicを起こし、フィードバックができなくなることにより脳の解析作業が止まってしまいます。これはつまり「読み飛ばしちゃった」ことを示します。改ページが行われるときには、すべての意味解析が終了していることが要求されるのです。
_ かといって、1文ずつ意味解析が終わってからクリックをすることは、「意味解析の終了を自ら検知し、それをクリックに反映することを1文ずつ行う」という面倒な作業を要求することになります。だから、1文ずつクリックを要求される仕様なら、改ページするクリックと改ページしないクリックが混在しているよりも、全部のクリックで改ページしてくれる(あるいは全く改ページしない)ほうがありがたいのです。
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だらだらとコンソールをスクロールし続けてゆく文字ってなんとなく読めるけど、それのところどころに改ページが入るとまったく読めなくなる・・・そんなもんです。
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