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2000/10/17

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2000/10/17 (火)

青空

_ 挿入歌の演出効果。やはりAIRの「青空」だと思うわけで。以下ネタバレにつき隠し。

_ これにこめられたと思われる演出効果を挙げてみる。

  1. 曲そのものがとても覚えやすい。たぶんAIR全曲のうちで最も覚えやすい。
  2. インストゥルメンタルによるバリエーション2曲が、今までのシナリオの山場の印象的なシーンですでに使われている。すなわちこの曲が持つ役割を学習している。
  3. このバリエーション「銀色」が「青空」シーンの直前に演奏される。しかし、今までと異なりシナリオはこの曲が使われるべき状態に遷移していない。この不整合はプレイヤーを混乱状態に陥れる効果がある。またメロディを思い出せる効果もある・・・というのは考えすぎか。
  4. 混乱が極まったところで「銀色」が止まる。音の停止は音以外の部分を強調しこれから起こる何かへの注意を促す効果がある。
  5. 注意が促されたところでアカペラの「青空」が始まる。AIRにはOPの歌以降では声は一切使われていない。すなわち「声」という表現レイヤーが今までなかったところへ、「青空」により突然「声」レイヤーが現れることになる。

_ 声がないはずの作品で、注意を最大に集めた状態でいきなり挿入歌という形で声を聞かせる。これにより、スナッチャーの「爆弾」のように「周囲音を小さくした状態でボリュームを上げさせ、そのままいきなり最大音量の爆発音を聞かせる」のにも似た効果を与えることができる。声ありの作品ではできないか、効果が薄くなってしまう手法だ。

_ ただ、ここで足りなかったなと思うことがある。ここから強制進行モードに入るまでにしばらく猶予があることだ。つまり音声と文章という2つのレイヤーが進行するところでさらにプレイヤーにクリックを要求する状態になる。これは、

  1. 歌とシーンの流れを同期させることができなくなる。
  2. 歌と文章の同期は、2つのレイヤーの「調和による相乗効果」「不整合、あるいは両方に追随しきれなくなることによる混乱から生じる陶酔感」のいずれかを狙うことができるが、それができなくなる

_ という問題があると思うのだが。


[Trackback/Comment]
2005/01/28 03:27:41 AIR #4
佳乃END部。佳乃とお母さんが会うシーン、鑑賞会状態になっているIRCで「やっぱ音楽ずるいよねー」という発言があったのだが、ここでひとつ。原作ではこのシーンにtr#24「羽根」の曲を使っているんだが、アニメではtr#22「銀色」の曲を使って... (Navigation Log - なびろぐ -)




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