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_ わしが使っている32ZP57は、I/P変換がなかなか優秀にできており、通常のインターレース映像再生においてはコーミングが発生することはまずなく、無駄な二重化もあまり発生しない。このため、非プログレッシブなDVDプレイヤーから映像を入力しても、わりときれいなプログレッシブ映像が得られる。
_ んが、一昨日に部長んとこでAIRの再生映像を見て、やっぱりプログレッシブ前夜に導入したDVD-A700はそろそろお役目終了かなーと感じてしまった。・・・ということで、今日ヨドバシへ行って物色・・・DVDプレイヤーの相場はかなり下がったけど、国産のまともなdts5.1デコーダ付きというとやはり7〜8万なのね・・・そしてDENON DVD-2910を購入して、AIR再生検証・・・結果からいうと、I/Pコンバータの性能は「DVD-A1のそれほどではない」ということで。
_ DVD-A1においては、AIRの再生中はかなりの時間において24pフィルムを示す"F"・60iビデオを示す"V"のどちらでもなく、30pフィルムを示す"G"のマークが表示されていた。「こんな表示が出るディスクって見たことないよ」とオーナーの部長が言っていたっけ。24p/30p/60iすべてを合わせ持ったエンコードをしてしまっているAIRにおいては、DVD-2910が持っている「24pフィルム主体のモード」「30pフィルム主体のモード」「60iビデオ主体のモード」のどれにおいても、必ず「どれかが足りない」という結果になってしまう。具体的には、以下のような感じ。
_ I/P変換の失敗において、わかりやすい例を3つほど挙げておく。なお画像はDVDからのキャプを切り取って、説明に都合のいいようにいじったもの。特定のコンバータの失敗画像というわけではないことに注意。
_ I/P変換には、DVD-A1はSilicomImageのPureProgressive、DVD-2910はファロージャのDCDi。この変換結果の違いは、アルゴリズムの違いによる「能力の限界」なのか、普及機に対する「フラッグシップ」の権威付けのための「意図的な性能の出し惜しみ」なのか、はたまたI/P変換性能でチップのライセンス料が何段階か用意してあるのかもとか、いろいろ妄想するとちょと面白いが以下略。
_ ちなみに言っておくが、I/Pコンバータ以外の部分におけるDVD-2910の性能にはおおむね満足している。基本的なビデオエンコーダの能力はDVD-A700を上回っていてすっきりした映像が出るようになったし、AIR以外のDVDにおいてはI/P変換における失敗らしい失敗は見当たらない。ただ、I/P変換の性能においては今までの「DVD-A700+32ZP57」と大きな差がないため、相対的にはおいしい変化があまりなく、「AIRでのみ若干の進化があったものの、買い換えたことに満足したとはいえない」という結果になってしまった。
_ プログレッシブ化以外におけるDVD-A700→DVD-2910における恩恵としては「HDMI/DVI対応」「DVD-RW対応」「DVD-AUDIO/SACD/HDCD対応」「CPRM」「MP3/WMA/JPEG対応」なんてのがあるんだが、うちではどれも必要がなかったりする・・・(苦笑)。
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