6.7. 音長値引数の表記について


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音長値引数とは、音長を表わす引数のことです。SMCでは、「クロック数表記」と「n分表記」の2種類の引数の表現方法があります。
なお、このマニュアルでは、特別の指定がない限り「クロック数表記」で記述します。

「クロック数表記」は、MIDIクロック数で示す記述法です。MIDIクロック数とは、MIDI演奏システムがデータを処理する単位時間数のことです。“#DIVISION”で4分音符のMIDIクロックを設定し、それをもとに音長を表記します。このマニュアルでは、1MIDIクロックを1mcと表記します。

方法 解説
0〜 0 16 32 64 MIDIクロック数。
?A〜?Z ?A ?B ?C ?Z ユーザー変数(数値)。
??A〜??Z ??A ??B ??C システム変数(数値)。
$$ $$ 省略時引数。省略した場合に使用される数値。
L”などで設定します。

「n分表記」は、4分音符4つ分の長さを1としてその何分の1であるかで示す表記法です。

方法 解説
0 0 なし。0mcに相当します。
1〜 4 8 16 12 順に4分音符、8分音符、16分音符、4分3連符。
?A〜?Z ?A ?B ?C ?Z ユーザー変数(数値)。
??A〜??Z ??A ??B ??C システム変数(数値)。
$$ $$ 省略時引数。省略した場合に使用される数値。
L”などで設定します。

「クロック数表記」「n分表記」いずれに対しても、簡単な計算を行なうことができます。

方法 解説
+ - 24+24 24-1 加減算を行ないます。
. 24. 32.. 付点処理。直前の音長の半分を足します。
% %4-1 局所的に「n分表記」と「クロック数表記」を切り替えます。
全体的に切り替えるには“@%”を使用します。


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