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「ノートオン」「ノートオフ」「ポリフォニック・キープレッシャー」に関する命令と、発音タイミングを制御する命令群です。
C〜B ノートオンを行ないます。 ! ノートオンを行ないます。 C*〜B* ノートオフを行ないます。 !* ノートオフを行ないます。 C!〜B! ポリフォニック・キープレッシャーを行ないます。 !!・@K ポリフォニック・キープレッシャーを行ないます。 R・@W 休符として動作します。 Z 同時発声音を設定します。
書式 <C〜B>〔<+・-・=>〕〔({ONベロシティ}〔,{OFFベロシティ}〕)〕〔{音長}〕〔,{ゲート}〕
<C〜B>〔<+・-・=>〕〔({ONベロシティ}〔,{OFFベロシティ}〕)〕〔{音長}〕&解説 指定のノートのノートオンを行ない、場合によっては一定時間後にノートオフを行います。
“+”・“-”・“=”はそれぞれノートをシャープ・フラット・ナチュラル化します。複数付けることで、ダブルシャープ・フラットなども表現できます。
{ONベロシティ}は、ノートオンの強さです。0〜127で絶対的な強さを、“$$-127”〜“$$+127”で“U”命令からの相対的な強さを指定します。省略時は“U”命令の値が与えられます。
{OFFベロシティ}は、ノートオフの強さです。0〜127で絶対的な強さを、“$$-127”〜“$$+127”で“U*”命令からの相対的な強さを指定します。省略時は“U*”命令の値が与えられます。
{音長}は、次の命令を処理するまでの待ち時間です。音長値を指定します。省略時は“L”命令の値が与えられます。
{ゲート}は、ノートオフまでの待ち時間を求めるための「引数」です。音長値または“@Q”命令の分子部分を指定します。省略時は“L”・“Q”命令の値が与えられます。
実際の待ち時間であるゲート長はSMCが“@Q”命令の値に基づいて算出します。待ち時間が0mcとなった場合、ノートオフは無効となり行われません。また{音長}の待ち時間より大きくなった場合、以後の命令の処理中にノートオフが行われますが、同じノートのノートオン命令があった場合は新しい命令のゲート長が有効になります。“&”は、以後の最初のノートオフが行われるときに同時にノートオフされるようにします。
参照 !
C*〜B*
C!〜B!
U
U*
L
Q
@Q用例 さまざまなノートオンを行ないます。
; 初期設定 3 @%0 ; クロック数表記を基本 3 U64 ; ONベロシティ64 3 U*64 ; OFFベロシティ64 3 @Q0 ; ゲート長はゲートそのまま 3 L24,22 ; 音長24mc, ゲート長22mc 3 O4 ; オクターブ4 ; 発声 3 C ; 上記の値でCを発声 3 C48 ; 音長48mc, ゲート長22mcでCを発声 3 C48,46 ; 音長48mc, ゲート長46mcでCを発声 3 C(96) ; ONベロシティ96でCを発声 3 C(96,127) ; ONベロシティ96, OFFベロシティ127でCを発声 3 C0&E0&G ; C・E・Gの和音を発声 ; (C・Eが音長0mcのため、C・E・Gが同時ノートオン ; される。またC・Eに&が付いているため、Gに ; 合わせてC・Eが同時ノートオフされる)
書式 !{ノート値}〔,{音長}〕〔,{ゲート長}〕
!{ノート値}〔,{音長}〕&
!{ノート値}〔({ONベロシティ}〔,{OFFベロシティ}〕)〕〔{音長}〕〔,{ゲート}〕
!{ノート値}〔,〕〔({ONベロシティ}〔,{OFFベロシティ}〕)〕〔{音長}〕&
解説 指定のノートのノートオンを行ない、場合によっては一定時間後にノートオフを行います。
{ノート値}は、ノートの番号です。ノート値を指定します。省略時は最近の発声命令のノート値が与えられます。
以後の引数は“C〜B”命令と同一です。
参照 C〜B
!*
!!用例 さまざまなノートオンを行ないます。
; 初期設定 3 @%0 ; クロック数表記を基本 3 U64 ; ONベロシティ64 3 U*64 ; OFFベロシティ64 3 @Q0 ; ゲート長はゲートそのまま 3 L24,22 ; 音長24mc, ゲート長22mc ; 発声 3 !60 ; 上記の値でCを発声 3 !,48 ; 音長48mc, ゲート長22mcでCを発声 3 !,48,46 ; 音長48mc, ゲート長46mcでCを発声 3 !60(96) ; ONベロシティ96でCを発声 3 !(96,127) ; ONベロシティ96, OFFベロシティ127でCを発声 3 !60,0&!64,0&!67 ; C・E・Gの和音を発声 ; (C・Eが音長0mcのため、C・E・Gが同時ノートオン ; される。またC・Eに&が付いているため、Gに ; 合わせてC・Eが同時ノートオフされる)
書式 <C〜B>〔<+・-・=>〕*〔({OFFベロシティ})〕〔{音長}〕 解説 指定のノートのノートオフを行ないます。
“+”・“-”・“=”はそれぞれノートをシャープ・フラット・ナチュラル化します。複数付けることで、ダブルシャープ・フラットなども表現できます。
{OFFベロシティ}は、ノートオフの強さです。0〜127で絶対的な強さを、“$$-127”〜“$$+127”で“U*”命令からの相対的な強さを指定します。省略時は“U*”命令の値が与えられます。
{音長}は、次の命令を処理するまでの待ち時間です。音長値を指定します。省略時は“L*”命令の値が与えられます。
参照 C〜B
U*
L*用例 ノートオフを行ないます。
; 初期設定 3 @%0 ; クロック数表記を基本 3 U64 ; ONベロシティ64 3 U*64 ; OFFベロシティ64 3 @Q0 ; ゲート長はゲートそのまま 3 L24,22 ; 音長24mc, ゲート長22mc 3 O4 ; オクターブ4 ; 発声 3 C,0 ; ゲート長0mc(無効)でCを発声 3 C*0 ; Cをノートオフ
書式 !*{ノート値}〔({OFFベロシティ})〕〔{音長}〕 解説 指定のノートのノートオフを行ないます。
{ノート値}は、ノートの番号です。ノート値を指定します。省略時は最近の発声命令のノート値が与えられます。
以後の引数は“C*〜B*”命令と同一です。
参照 !
C*〜B*用例 ノートオフを行ないます。
; 初期設定 3 @%0 ; クロック数表記を基本 3 U64 ; ONベロシティ64 3 U*64 ; OFFベロシティ64 3 @Q0 ; ゲート長はゲートそのまま 3 L24,22 ; 音長24mc, ゲート長22mc ; 発声 3 !60,0 ; ゲート長0mc(無効)でCを発声 3 !*60,0 ; Cをノートオフ
書式 <C〜B>〔<+・-・=>〕!〔({PKP値 })〕〔{音長}〕 解説 指定のノートのポリフォニック・キープレッシャーを行ないます。
“+”・“-”・“=”はそれぞれノートをシャープ・フラット・ナチュラル化します。複数付けることで、ダブルシャープ・フラットなども表現できます。
{PKP値}は、ポリフォニック・キープレッシャーの値です。0〜127で絶対的な値を、“$$-127”〜“$$+127”で“U!”命令からの相対的な値を指定します。省略時は“U!”命令の値が与えられます。
{音長}は、次の命令を処理するまでの待ち時間です。音長値を指定します。省略時は“L!”命令の値が与えられます。
参照 C〜B
U!
L!用例 ポリフォニック・キープレッシャーを行ないます。
; 初期設定 3 @%0 ; クロック数表記を基本 3 U64 ; ONベロシティ64 3 U*64 ; OFFベロシティ64 3 @Q0 ; ゲート長はゲートそのまま 3 L24,22 ; 音長24mc, ゲート長22mc 3 O4 ; オクターブ4 ; 発声 3 C,0 ; ゲート長0mc(無効)でCを発声 3 C!(96)24 ; Cのポリフォニック・キープレッシャーを96に 3 C*0 ; Cをノートオフ
書式 !!{ノート値}〔({PKP値})〕〔{音長}〕
@K{ノート値}〔({PKP値})〕〔{音長}〕解説 指定のノートのポリフォニック・キープレッシャーを行ないます。
{ノート値}は、ノートの番号です。ノート値を指定します。省略時は最近の発声命令のノート値が与えられます。
以後のパラメータは“C!〜B!”と同一です。
参照 !
C!〜B!用例 ポリフォニック・キープレッシャーを行ないます。
; 初期設定 3 @%0 ; クロック数表記を基本 3 U64 ; ONベロシティ64 3 U*64 ; OFFベロシティ64 3 @Q0 ; ゲート長はゲートそのまま 3 L24,22 ; 音長24mc, ゲート長22mc ; 発声 3 !60,0 ; ゲート長0mc(無効)でCを発声 3 !!(96)24 ; Cのポリフォニック・キープレッシャーを96に 3 !*60,0 ; Cをノートオフ
書式 R〔{音長}〕
@W〔{音長}〕解説 何もしないで待ちます。休符として使います。
{音長}は、次の命令を処理するまでの待ち時間です。音長値を指定します。省略時は“L”命令の値が与えられます。
参照 L 用例 何もしないで待ちます。
; 初期設定 3 @%0 ; クロック数表記を基本 3 U64 ; ONベロシティ64 3 U*64 ; OFFベロシティ64 3 @Q0 ; ゲート長はゲートそのまま 3 L24,22 ; 音長24mc, ゲート長22mc 3 O4 ; オクターブ4 ; 発声 3 C ; Cを発声 3 R ; 24mc待つ 3 C ; Cを発声
書式 Z〔{同時発声音}〔,{同時発声音...}〕〕
解説 上記の発声命令で、音階をずらして同時に発声するノートの音程を設定します
{同時発声音}は、指定ノートからの音程の相対値です。-127〜+127を指定します。例えば+12を指定することで、1オクターブ上のノートを同時に発声できます。
{同時発声音}は、同時に7つまで指定することができます。1つも指定しない場合は、同時発声音を無効にします。
参照
用例 1オクターブ上のノートを同時に発声します。
; 初期設定 3 @%0 ; クロック数表記を基本 3 U64 ; ONベロシティ64 3 U*64 ; OFFベロシティ64 3 @Q0 ; ゲート長はゲートそのまま 3 L24,22 ; 音長24mc, ゲート長22mc 3 O4 ; オクターブ4 ; 発声 3 CDEFG ; CDEFGを発声 3 Z+12 ; 12半音=1オクターブ上を同時発声 3 CDEFG ; CDEFGを発声 3 Z,+24 ; 24半音=1オクターブ上も同時発声 3 CDEFG ; CDEFGを発声 3 Z ; 同時発声を無効化 3 CDEFG ; CDEFGを発声