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_ SPICE on Debianの続き。
_ なんか、いくつかの経路で話が飛んできているうえに、現在メールがまともな状態では使えないのでちょっと困った状態。とりあえずここに書きます・・・以後も適宜メールの内容を公開することがあるかと思いますが、お許しください。
_ 現在の意見は以下のとおりです。なお、これはISHIKAWA Mutsumi氏(ishikawa@linux.or.jp)とのメールのやりとりからの抜粋を改変したものです。
この場合、当方は問題を3段階に分けて考える必要があると思います。 1. 「Debianでインストール可能なSPICEパッケージを制作し公開する」ことは、 「本作品の一部または全部を引用して創造した作品を配布すること」 に該当します。よって、パッケージ制作者は当方が要求する権利を与える 必要があります。 なお、今回につきましては当方の要求は、「当方にとって不利益となる 改変が行なわれていないことの確認が事前に行なえること」で結構です。 2. 「1.で創造されたパッケージからDebianコンポーネントを制作し公開する」作業は、 「本作品の一部または全部を引用して創造した作品を配布すること」 に該当します。よって、Debian側は当方が要求する権利を与える 必要があり、またパッケージ制作者にコンタクトをとる必要があります。 なお、今回につきましては当方の要求は、1.と同様に 「当方にとって不利益となる改変や収録が行なわれていないことの 確認が事前に行なえること」で結構です。 3. 2.で制作されたDebianコンポーネントを「CD-ROMなどで頒布する」ことは、 頒布者がDebian側とコンタクトをとるだけで行なえるものと考えます。 よって当方やパッケージ制作者が何かを言うシーンではないと考えます。 つまり、最終的には「Debian側はDebianに収録するために当方 (とパッケージ制作者)にコンタクトをとればよく、それによって 作られたDebianの頒布はDebian側が自由に行なえる」と考えます。
_ また、最初の発言者である岡部氏(kiwamu@ecomp.metro-u.ac.jp)からのメールの抜粋は以下のようになります。
DebianにはDebianとしての *フリーウェア* を定義するために Debian フリーソフトウェアガイドライン (DFG) のようなライセンスのためのガイドラインがあり、 このガイドラインにあてはまらないライセンスを持つソフトウェアは non-freeセクションという種類に分類され、 Debian official CDには含まれないことになってしまいます。 SPICEのライセンスでDFG的に問題(の可能性がある)と思われるのは 1. 「無料・あるいは配布に必要な経費のみで配布」の部分が DFG<1. 自由な再配布>に違反する。 2. 「派生作品の権利においては、 後藤浩昭(GORRY)が派生作品作者に対して要求する権利を 両者協議のうえで派生作品作者が後藤浩昭(GORRY)に与える」の部分が DFG<3. 派生ソフトウェア>に違反する。 の2点であると思われます。
_ 1.については、2.とも関連しますが、当方のライセンスは当方が作成したパッケージと、それから派生したものとを区別しています。この項目は、前者の配布方法について示したものです。
_ また「無料」「経費のみ」以外の選択肢としては「有料」しかないと思われますが、これはフリーソフトウェアであることそのものに違反すると思われます。なお、当方は「雑誌や書籍への収録」は基本的に「必要な経費のみでの配布」であると考えています。SPICEそのものを収録しなくてもそれらのコンテンツが成立できうる限りは。
_ 2.については、当方作品の一部や全部をフリーソフトウェア的としてだけでなく、それ以外の形式での使用に対応する準備があることを示しています。当方の作成したパッケージは付属文書によるライセンス下での使用を認めているが、それ以外のものは独自ライセンスで使用することができる・・・ただしそのライセンスに当方の要求項目を入れなければならない・・・ということです。
_ わし自身がフリーソフトウェア的ライセンスで配布したものの一部を商用利用することが多い(例えば電波のX68ソフトなどがそうだった)ので、そういったことを考慮したライセンスなんですが・・・難しいですね。
メールはこちらへ...[後藤浩昭 / Hiroaki GOTO / GORRY / gorry@hauN.org]