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とある遊びをやってみる。・・・原典は以下の通り。
- 「ライト、ついてますか −問題発見の人間学−」 Donald C. Gause/Gerald M. Weinberg著/木村泉訳 共立出版 ISBN4-320-02368-4
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p.80に、以下のように書かれています。
- 強調の置き場所を変えてみる。
- 肯定を否定に、否定を肯定に変えてみる。
- 「してもよい(may)」を「しなければならない(must)」に変えてみる。またその逆をやる。
- 「または(or)」を「と・・・の一方(either or)」に変えてみる。またその逆をやる。
- andをorに変えてみる。またその逆をやる。
- 積極的に定義が与えられている述語を選んで、文章のそれが現れた場所を定義の文句で置き換えてみる。
- 「など」「以下同様」「ほか」にもうひとつ実例を付け加えてみる。
- 説得的な言葉−「明らかに(obviously)」「ゆえに(therefore)」「明瞭に(clearly)」「確かに(certainly)」など−を探して、それが代表しているはずの論証でそれらを置き換えてみる。
- 文またはパラグラフが表しているものを絵に描いてみようとする。
- 言葉で書いてあるものを式で表す。
- 式を言葉で表す。
- 図が何を言っているかを言葉で表そうとしてみる。
- 「読者(you)」を「筆者(me)」で置き換える。
- 「筆者(me)」を「読者(you)」で置き換える。
- 「われわれ(we)」と「読者(you)」を「双方(both parties)」で置き換える。
- 「ひとつの(a)」を「その(the)」、「その(the)」を「ひとつの(a)」で置き換える。
- 「一部の(some)」を「全部の(every)」で置き換える。
- 「全部の(every)」を「一部の(some)」で置き換える。
- 「つねに(always)」を「あるとき(sometime)」で置き換える。
- 「あるとき(sometime)」を「決して・・・ない(never)」で置き換える。
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これ、本当は仕様書の文章のあいまいさなどを見つけだすための試験項目です。どんな文章もこれらのフィルタをかけることで意味が思った以上に大きく変わります。それを確認し、誤解の少ない文章を書くようにするための手法です。いろいろ使ってみると面白いですよ。