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PCQ-GPS3Sの話が出たところで、しばらく使ってみたところのレポートなど書いてみる。まず最初に簡単に言ってしまうと、「PCと、というかNavin' youとの連携は素晴らしい」の一言。
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まずは利点から。
- 以前まで使っていたPACY-CNV10(初代プロアトラスに付属のGPS)と違い、液晶に座標・移動方向・移動速度・時刻が表示でき、本体だけで運用できる。最大の利点。
- 液晶はボタン操作でELバックライトが点く。押したときの点灯時間は自由に調整できる。暗い場所で使うことは少なくないので、かなり便利。
- ポケステとほぼ同じサイズ。デザインも色も同じだ(笑)。
- 車などに搭載するときのために、固定用アタッチメントが付属している。アタッチメントは両面テープで貼り付け、電池ボックスを固定するためのものと同じツメでアタッチメントにGPSを固定できるようになっている。
- 電池ボックス(単3電池2本)を付けて運用できる。大きさ的には単4のほうが有利だが、個人的にすでに単3電池を10本くらい常に持ち歩いている身としてはこのほうが便利。
- 電池ボックスにはクリップが付いており、適当なところに差し込んで固定できる。写真参照。
- 約12000点の軌跡が残せる。15秒毎の記録(デフォルト)なら3日弱。またそれとは別に、マーキングボタンを押すことでその地点をマーキングできる。
- 付属のログマネージャに軌跡を転送、蓄積することができる。さらにログマネージャからNavin' youに軌跡を転送、表示することができる。軌跡ログはCSVでも出力できるため、外部アプリでの流用も可能。
- もちろん、Navin' youによるナビゲーションが可能。ナビゲーションをしながら同時にGPS側メモリに軌跡を保存することもできる。
- USB接続をするためのケーブルが、長短2本付属している。車載するときは長いほうが便利だが、PCに接続してデータを吸い出すときは短いほうが便利なのだ。使用パターンをよく研究している(笑)。
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続いて、欠点。
- 電池ボックスを付けていると、固定用アタッチメントが使えない。
- 電池ボックスを付けないときは、USBで電源供給しなければならない。つまりPCに接続していなければならない。PCに繋がずに、給電だけできるケーブル作ってくれないかなー(笑)。
- 液晶に時刻を表示するときに、時刻しか表示できない。座標やその他と同時に時刻を見たいというシーンが案外多いのだが、表示切替ボタンで切り替えないと見ることができず不便。
- 防水でない。とはいえ、多少の雨がかかるくらいは大丈夫。
- 電池ボックスのバネが弱いのか、強い衝撃によって端子が外れて電源が落ちてしまうことがある。
- ニッケル水素で8時間、アルカリ乾電池でも12時間しか保たない。デフォルト設定で3日分近く軌跡を蓄積できるのに、給電が追いつかないのは、使いにくい。せめてUSBで給電しているときは充電できる、とかなっていればなぁ・・・。
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あと、これ固有でなくハンディGPS全般の問題とか、今後への希望とか。
- 上方に90〜120度ほど開けていないと、常に衛星を捉えるのは難しい。秋葉とか歩いてても、東京三菱銀行の前の交差点のど真ん中あたりにいないと、捕捉は難しい。運よく衛星が集まっていれば、もっと狭い角度でも捕捉できることもあるが・・・。
- コールドスタート時、状態によっては、最初の位置を補足するまでに4〜5分かかることがある。最後に電源を切った地点を内部に保存する機能はあるので、そこからそれほど離れていなければもっと短い時間で捕捉が始まることはあるが、車載GPSと違って「前回電源を切った場所で電源が入る」ことが保証されないため、ワーストケースになることは案外多い。
- 大きさ的にポケットに入れておきたいサイズだが、現在のGPSではそれはかなわない。結局アンテナを上に向けて、さらに遮蔽物がない状態で置かないと使い物にならないので。
- ポイントを登録して、そこまでの距離と方角を表示する機能とかあると、面白いんだが・・・。他の単体GPSでは結構当たり前のように搭載されている機能。
- デジカメとダイレクト接続して、写真に位置情報を記録できると面白いのだが。ちなみにExifにはそのためのデータ構造がある。
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ということで、自転車に取り付けて、ちょっと走ってみたときの様子とログ表示画面を添付してみる。国道(赤い線)を走るところはちと誤差が大きいが、これはGPSの付け方が不安定で傾いてしまったため。