■OutRun2 SOUND TRACKS (評価, 音楽, ゲーム)

_ 「音色はそつのない選び方ですし、採譜や打ち込みにミスがあるわけでもありません。ただ、あまりに『譜面通り』なのが気になります。メロディーもバッキングももっとこう『くずした感じ』が欲しくなりますし、ドラムにもノリやタメといった表現が必要です。」

_ ・・・いや、新曲は打ち込みでなく手演奏を録音しているみたいなんだが、旧曲のアレンジが手を抜きすぎ。なんか、「MIDIの打ち込みができるようになったばっかのBM読者が楽譜をただ打ち込んで投稿」してきたのを聞いているような感じで、非常に悲しくなった。

_ われわれのような、80年代をゲームとゲームミュージックに捧げてきた者たちにとって、OutRunの曲はただ聴いていて気持ちよいだけでなく、尊敬とかあこがれとか、そんな特別な想いすら持っていたといっても過言ではないと思う。そしてそれは、この20年近くの時間を経て熟成された思い出となって、心の奥の大事な部分を占めているはず。

_ このお粗末なアレンジは、そういった大切なものには到底届かない。これがBMの投稿なら、上のような苦言を呈しつつも「B+ランク」*1あたりに置いておくところだ。しかしこれがオフィシャルとなってしまうというのは、正直なところ小馬鹿にされたようで、悔しさすら覚える。

*1: Aランク＝優先的に掲載、Bランク＝ページが余ったら掲載、Cランク＝「ボツ」。実際に、そんな風に仕分けしていた。

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