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2005/03/24

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2005/03/24 (木)

AIR #12 (アニメ)

_ CM挟む余裕なんかない残りの話で「どこにCMを挟むか」がいちばん気にかかっていたところ。「祭りから帰ったとこ」か「ゴール後」かどっちかしかありえないんだが、前者は早すぎるし後者は遅すぎるから。

_ 次の焦点、「『ゴール』シーンの画と音の連携をどうするか」。「夏影〜無音〜銀色〜青空」を崩すことがなかったのはよかったが、「晴子の胸に飛び込む」→「視点変化+『とさっ』効果音」→「ホワイトアウトしながら『ゴールっ』」→「青空」というシーケンスがやや不自然。「飛び込みながら『ゴールっ』」→「視点変化+『とさっ』効果音」→「青空」→「ホワイトアウト」のほうが自然だったんじゃないかな。

_ 「青空」のまま晴子の語りに入る構成アレンジはなかなか。「夏の終わり……僕の休暇も終わりだ」の台詞の直後に「♪また 夏が来る」の歌詞を繋げるところはうまい。

_ 最後の翼人の語りのあたり、アニメだけでは説明が不足してるかな。端々を繋げる言葉がいくつか省かれているため、どれがどこに繋がるかを思いっきりボカしてる・・・というか、この時間に収めるためにはボカすしかなかったのかもしれず。ただ、それゆえに最後の少年少女へ繋がりの唐突さと最後の「さようなら」で終わる、ファーストプレイを終了したゲームプレイヤーの「なんか置いてかれた・・・」感を見事に再現したともいえる・・・(笑)。

_ なんだかんだ言いつつ、「12話でゲーム版AIRをアニメで再現する」というミッションは、見事クリアできたと思う。アニメの部分だけ思い出して「全体の筋はわかんなかったけどいいシーンを観られてよかった」と言わせるだけの作りこみはなされていたし、全体を再把握するために原作のゲームをするのはもちろんおすすめできるし、「ゲームすんのはかったるいけどもうちょっと詳しい解説が欲しい」という向きには各地の「ゲーム版の」AIR考察が違和感なくアニメに当てはめられる。

_ 原作つきアニメは「原作を知らなくてもアニメだけで完結させるよう作らないとダメ」というスタンスが一般的だと思う。しかし、この作品は「端々省略するけど十分楽しめるようには作る。それでも不足なら原作を当たってみろや」というスタンスもアリだ、ということを示してくれたと感じた。あっぱれアニメスタッフ。

_ 追記。ちょっと古めのリンク集だが、古いゆえにいろいろ役立つかもということで。





メールはこちらへ...[後藤浩昭 / Hiroaki GOTO / GORRY / gorry@hauN.org]

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