GNSをローカル環境で使うための方法を解説します。ネットワークを介さず、手許のパソコン上で日記ページを出力します。出力されたページをFTPなどの手段で転送することで、日記を公開することができます。

GNSの使用方法は、使用OSにより異なります。GNSは、大きく分けて「Windows」と、*BSDやLinuxなどの「UNIX」の2つのOSに対応しています。

Windowsで使用する場合は、以下をご覧ください。

  1. GNSの動作に必要なツールを導入する(Windows)
  2. GNSを導入する(Windows)
  3. GNSの基本設定をする(Windows)
  4. 日記マスタを書く(Windows)
  5. 日記ページを出力する(Windows)

UNIXで使用する場合は、以下をご覧ください。

  1. GNSの動作に必要なツールを導入する(UNIX)
  2. GNSを導入する(UNIX)
  3. GNSの基本設定をする(UNIX)
  4. 日記マスタを書く(UNIX)
  5. 日記ページを出力する(UNIX)

GNSの動作に必要なツールを導入する(Windows)

Windows環境でGNSを動作させるには、以下のツールが必要です。

ActivePerl

ActivePerlは、Windows上で動作するPerl言語です(Perlは、Perl言語で書かれたプログラムを動かすためのプログラムです。GNSは、その大部分をPerlで書いています)。以下からインストールファイルをダウンロードし、インストールをしてください。

GNSは、ActivePerlのすべてのバージョンでの動作を想定しています。もし特定のバージョンのActivePerlでの動作による不具合を発見した場合は、当方までお知らせいただければ幸いです。

Perlではさまざまな追加モジュールをインストールして使うことができますが、GNSはPerlの追加モジュールの導入の必要はありません。

nkf

nkfは、日本語ファイルの文字コードを変換するツールです。以下からインストールファイルをダウンロードし、インストールをしてください。

GNSは、nkf v2.0以降での動作を想定しています。もし特定のバージョンのnkfでの動作による不具合を発見した場合は、当方までお知らせいただければ幸いです。

テキストエディタ

日記マスタの作成や、GNSの動作設定を行うには、テキストエディタが必要です。GNSの設定ファイルはEUC-JP形式で書かれているので、WZエディタ・秀丸・TeraPad・EmEditorなどの「EUC-JPの編集に対応したテキストエディタ」をご用意ください。

tidy

tidyは、HTMLファイルを整形するツールです。初期状態のGNSでは不要ですが、AtomをXHTML形式で出力する「$ATOM_XHTML」スイッチをONにするとき必要になります。以下からインストールファイルをダウンロードし、インストールをしてください。

これらの他に、GNS配布パッケージには、再配布可能なjcode.plというツールを組み込んでいます。もし必要であれば、以下からより新しいバージョンのjcode.plをダウンロードし、置き換えてください。

GNSを導入する(Windows)

GNSは、zip版とtgz版の2つの配布形態をとっています。GNS本体としては同じものですが、Windows版のインストーラが入っているのはzip版のみです。

ファイルを解凍する
GNSの解凍
▲GNSの解凍

GNSの配布パッケージとなっているファイルを、zipファイル解凍ツールなどを使用して解凍してください。解凍先はどこでも構いませんが、ここでは「マイドキュメント/GNS」を解凍先とします。このフォルダを「GNSフォルダ」と呼びます。

解凍が終了すると、「マイドキュメント/GNS」の下に"gns410"などの名前のフォルダ("410"はバージョン番号で、バージョンにより異なります)が作成されます。これがGNSのプログラムや設定データが入っている部分です。同様に、このフォルダを「GNSプログラムフォルダ」と呼びます。

インストール設定を行う
# メールアドレスとURLの設定
set GNS_INSTALL_my_mail=yourmail@example.net
set GNS_INSTALL_my_url=http://www.example.net/GNS/

set GNS_INSTALL_my_mail=aoi@example.ne.jp
set GNS_INSTALL_my_url=http://www.example.ne.jp/GNS/

「install.bat」をエディタで開いて、右の部分をインストール先の状況に応じて書き換えます。

"GNS_INSTALL_my_mail"は、自分のメールアドレスです。

"GNS_INSTALL_my_url"は、「GNSフォルダ」をURLにしたものです。

インストールを実行する
[Welcome to GNS!]
-------------------------------------------------
Your Mail Address = [aoi@example.ne.jp]
Your Diary URL    = [http://www.example.ne.jp/GNS/]
-------------------------------------------------
Push [Enter] key to continue installing.

「install.bat」を実行すると、右のような表示が出て、一時停止します。

表示内容が正しいことを確認してから、[Enter]キーを押すと、各種フォルダやファイルの作成・コピーが行われます。

日記マスタ用のフォルダを確認する
インストールを行うと、日記マスタを収めるフォルダが準備されます。「GNSフォルダ」に、"d"という名前のフォルダが作成されたのを確認してください。このフォルダを「日記マスタフォルダ」と呼びます。
cssファイルをコピーする

GNSは、cssに対応したHTMLファイルを出力します。「[GNSプログラムフォルダ]/style」フォルダに、これらのHTMLに対応したcssファイルセットが収められています。これは「インストール」ではコピーが行われないので、好きなcssファイルを各自で「GNSフォルダ」にコピーして利用してください。

plain ほとんどスタイル指定のないcssファイルです。オリジナルのスタイルを作るときの雛形として使います。
simple デフォルトのスタイル指定が入ったcssファイルです。

GNSの基本設定をする(Windows)

GNSプログラムフォルダには、初期設定となる設定データがすでに入っています。しかし、このままでは各種情報がまだ仮のものです。まず、基本設定を行う必要があります。

ここでは、最小限の変更についてのみ解説します。ここにない変更部分についての詳細は、「config.phによる設定」をご覧ください。

config.phファイルをテキストエディタで開く
config.phを開く
▲config.phを開く

"config.ph"というファイルが、GNSの基本設定を司るファイルです。テキストエディタで、このファイルを開いてください。

このファイルには多くの設定項目がありますが、ここで編集を行う必要があるのは、そのごく一部です。以下、順に編集項目を説明します。

公開URLベース名
# 公開URLベース名
$URLBASENAME = 'http://www.example.net/GNS/';

$URLBASENAME = 'http://www.example.ne.jp/GNS/';

日記を公開するときの、URLのディレクトリ名までの部分を編集します。この例では、公開URLのディレクトリ名「http://www.example.ne.jp/GNS/」フォルダにします。この下に日記ページが置かれます。

ダイジェストファイル名
# ダイジェストファイル名
$DIGESTNAME = 'digestdiary.html';

$DIGESTNAME = 'index.html';

日記を公開するときの、ダイジェストページのURLのファイル名部分を編集します。この例では、ダイジェストページのURLを「index.html」とします。「公開URLベース名」の例と組み合わせると、この日記のダイジェストページのURLは、「http://www.example.ne.jp/GNS/index.html」となります。

日記名
# 日記名
$DIARY_TITLE = 'GNSによる日記';

$DIARY_TITLE = 'だいだい だいありー';

日記の名前を編集します。この例では、「だいだい だいありー」という名前になります。

この項目は、出力される日記のすべてのページに埋め込まれます。

著者名
# 著者名
$DIARY_AUTHOR = 'yourname';

$DIARY_AUTHOR = 'あおい';

日記の著者名を編集します。この例では、「あおい」という名前になります。

この項目は、出力される日記のすべてのページに埋め込まれます。

著者メールアドレス
# 著者メールアドレス
$DIARY_EMAIL = 'yourmail@example.net';

$DIARY_EMAIL = 'aoi@example.ne.jp';

著者宛てのメールアドレスを編集します。この例では、「aoi@example.ne.jp」というアドレスになります。

この項目は、出力される日記のすべてのページに埋め込まれます。

日記の説明
# 日記の説明
$DIARY_DESCRIPTION = 'GNSで日常を綴っています。';

$DIARY_DESCRIPTION = 'あおいの日々の記録です。';

この日記の簡単な説明文を編集します。この例では、「あおいの日々の記録です。」という説明になります。

この項目は、「RSS/Atomファイル」に埋め込まれます。

著作権表記
# 著作権表記
$DIARY_COPYRIGHT = 'Copyright (C)2005 GORRY.';

$DIARY_COPYRIGHT = 'Copyright (C)2005 あおい.';

この日記の著作権表記を編集します。この例では、「Copyright (C)2005 あおい.」という著作権表記となります。

この項目は、「RSS/Atomファイル」に埋め込まれます。

以上で、編集は終了です。

日記マスタを書く(Windows)

日記マスタフォルダ
▲日記マスタフォルダ

GNSでは、日記文の記述に特殊なツールを使う必要はありません。基本的には、「1日1ファイルをテキストエディタで記述する」だけです。この、「1日ごとに分けて書かれる個々のファイル」を、GNSでは「日記マスタ」と呼びます。

日記マスタは、「日記マスタフォルダ」(初期設定では"[GNSフォルダ]/d/")に年別にフォルダ(YYYY)を作成し、その下に"MMDD.html"(MMは月、DDは日)というファイル名で認識します。まとめて書くと、"[GNSフォルダ]/d/YYYY/MMDD.html"となります。

拡張子は".html"を使いますが、中身はHTML文法に沿ったファイルではなく、プレーンなテキストファイルとなります。

日記マスタの記述に使う文字コードは、「nkfが受け付けることができる形式」であれば何でもかまいません。ISO-2022-JP・EUC-JP・Shift_JIS・UTF-8を想定していると考えてください。なお、内部的にはEUC-JPに変換して処理しています。このためEUC-JPに変換できない文字コードは、内部的にどのような動作になるかを保証することができません。

ここでは、2004年6月15日の日記を書いてみることにします。ファイル名は、"[GNSフォルダ]/d/2004/0615.html"となります。

@title いか〜
@category 料理

@s
夕飯にイカを買ってくる。さくさくとさばいて、身は刺身、ゲソはにら・キャベツ・豚バラと野菜炒め、ワタとえんぺら・身とゲソの残りで塩辛に。

@s
・・・したはずだったんだが、最後に刺身を盛って食卓へ・・・というところで床へ皿が落下・・・(汗)。
▲日記マスタの例

また、日記マスタフォルダには、ユーザーデータベースフォルダ("[GNSフォルダ]/d/keep/")があります。この中のファイルを書き換えることで、ページの体裁を変更したり、置換できるURIの数やマクロの種類などを増やしたりすることができます。詳細は以下をご覧ください。

日記ページを出力する(Windows)

mkd.batを実行
▲mkd.batを実行

日記マスタを書いたら、それを日記ページに変換します。日記ページに変換するには、GNSプログラムフォルダにある"mkd.bat"を実行します。

今日、あるいは過去100日間以内の「最近の」日記マスタを変換するときは、引数なしで実行することができます。過去の日記マスタを変更し、それを日記ページに再変換したいときは、その日記マスタの日付を引数にします。例えば2004年6月15日の日記マスタを再変換するには、"mkd.bat 2004 06 15"で実行します。

前者の場合は、エクスプローラなどから"mkd.bat"をダブルクリックするだけで変換できます。後者のように引数が必要な場合は、「コマンドプロンプト」を起動するなどしてから、コマンドラインで実行する必要があります。

"mkd.bat"は、以下の3つのファイルを作成します。

ダイジェストページ

引数なしで実行したときは、必ずダイジェストページが作成されます。

日付を指定して実行したときは、「変更範囲がダイジェストページの範囲内にあるとき」に限り、ダイジェストページが作成されます。

ベースページ

指定した日付(指定しなかった場合は最近の)の日記マスタに対応するベースページが作成されます。

RSS/Atomファイル

ダイジェストページが作成されるときと同じ条件で、RSS/Atomファイルが作成されます。

GNSフォルダに作成された日記ページ
▲GNSフォルダに作成
された日記ページ

インデックスページは、"mkd.bat"では作成されません。代わりに、"mkidx.bat"を実行することで作成されます。

今年の分のインデックスページを作成するときは、引数なしで実行することができます。過去のインデックスページを作成するときは、その年を引数にします。例えば2003年のインデックスページを作成するには、"mkidx.bat 2003"で実行します。

それぞれの日記ページは、GNSフォルダに作成されます。



GNSの動作に必要なツールを導入する(UNIX)

UNIX環境でGNSを動作させるには、以下のツールが必要です。

Perl

Perlは、Perl言語で書かれたプログラムを動かすためのプログラムです。GNSは、その大部分をPerlで書いています。現在のUNIX環境では、すでにPerlがインストール済みであったり、個々のOSの専用パッケージとしてPerlが用意されていることが多いですが、もし必要であれば以下からインストールファイルをダウンロードし、コンパイル・インストールをしてください。

GNSは、バージョン5以上のPerlでの動作を想定しています。もし特定のバージョンのPerlでの動作による不具合を発見した場合は、当方までお知らせいただければ幸いです。

Perlではさまざまな追加モジュールをインストールして使うことができますが、GNSはPerlの追加モジュールの導入の必要はありません。

nkf

nkfは、日本語ファイルの文字コードを変換するツールです。お使いのOSにnkfのパッケージがあればそれを導入、なければ以下からインストールファイルをダウンロードし、コンパイル・インストールをしてください。

GNSは、nkf v2.0以降での動作を想定しています。もし特定のバージョンのnkfでの動作による不具合を発見した場合は、当方までお知らせいただければ幸いです。

テキストエディタ

日記マスタの作成や、GNSの動作設定を行うには、テキストエディタが必要です。GNSの設定ファイルはEUC-JP形式で書かれているので、vi・emacsなどの「EUC-JPの編集に対応したテキストエディタ」をご用意ください。

tidy

tidyは、HTMLファイルを整形するツールです。初期状態のGNSでは不要ですが、AtomをXHTML形式で出力する「$ATOM_XHTML」スイッチをONにするとき必要になります。以下からインストールファイルをダウンロードし、インストールをしてください。

これらの他に、GNS配布パッケージには、再配布可能なjcode.plというツールを組み込んでいます。もし必要であれば、以下からより新しいバージョンのjcode.plをダウンロードし、置き換えてください。

GNSを導入する(UNIX)

GNSは、zip版とtgz版の2つの配布形態をとっています。GNS本体としては同じものですが、UNIX版のインストーラが入っているのはtgz版のみです。

ファイルを解凍する
GNSの解凍
▲GNSの解凍

GNSの配布パッケージとなっているファイルを、tar+gzipなどを使用して解凍してください。解凍先はどこでも構いませんが、ここでは「$HOME/GNS」を解凍先とします。このフォルダを「GNSフォルダ」と呼びます。

解凍が終了すると、「$HOME/GNS」の下に"gns410"などの名前のフォルダ("410"はバージョン番号です)が作成されます。これがGNSのプログラムや設定データが入っている部分です。同様に、このフォルダを「GNSプログラムフォルダ」と呼びます。

インストール設定を行う
# Set Mail Address and URL
my_mail="yourmail@example.net"
my_url="http://www.example.net/GNS/"

my_mail="aoi@example.ne.jp"
my_url="http://www.example.ne.jp/GNS/"

「install.sh」をエディタで開いて、右の部分をインストール先の状況に応じて書き換えます。

"my_mail"は、自分のメールアドレスです。

"my_url"は、「GNSフォルダ」をURLにしたものです。

インストールを実行する
[Welcome to GNS!]
-------------------------------------------------
Your Mail Address = [aoi@example.ne.jp]
Your Diary URL    = [http://www.example.ne.jp/GNS/]
perl              = [/usr/local/bin/perl]
nkf               = [/usr/local/bin/nkf]
mail              = [/usr/bin/mail]
-------------------------------------------------
Push [Enter] key to continue installing.

「install.sh」を実行すると、右のような表示が出て、一時停止します。

表示内容が正しいことを確認してから、[Enter]キーを押すと、各種フォルダやファイルの作成・コピーが行われます。

日記マスタ用のフォルダを確認する

インストールを行うと、日記マスタを収めるフォルダが準備されます。「GNSフォルダ」に、"d"という名前のフォルダが作成されたのを確認してください。このフォルダを「日記マスタフォルダ」と呼びます。

cssファイルをコピーする

GNSは、cssに対応したHTMLファイルを出力します。「[GNSプログラムフォルダ]/style」フォルダに、これらのHTMLに対応したcssファイルセットが収められています。これは「インストール」ではコピーが行われないので、好きなcssファイルを各自で「GNSフォルダ」にコピーして利用してください。

plain ほとんどスタイル指定のないcssファイルです。オリジナルのスタイルを作るときの雛形として使います。
simple デフォルトのスタイル指定が入ったcssファイルです。

GNSの基本設定をする(UNIX)

GNSプログラムフォルダには、初期設定となる設定データがすでに入っています。しかし、このままでは日記名や公開先となるURI、連絡先となるメールアドレスなどがあなたのものではありません。まず、基本設定を行う必要があります。

ここでは、最小限の変更についてのみ解説します。詳細は、「config.phによる設定」をご覧ください。

config.phファイルをテキストエディタで開く
config.phを開く
▲config.phを開く

GNSプログラムフォルダに、「config.ph」という名前のファイルがあります。これが、GNSの基本設定を司るファイルです。テキストエディタで、このファイルを開いてください。

このファイルには多くの設定項目がありますが、ここで編集を行う必要があるのは、そのごく一部です。以下、順に編集項目を説明します。

公開URLベース名
# 公開URLベース名
$URLBASENAME = 'http://www.example.net/GNS/';

$URLBASENAME = 'http://www.example.ne.jp/GNS/';

日記を公開するときの、URLのディレクトリ名までの部分を編集します。この例では、公開URLのディレクトリ名「http://www.example.ne.jp/GNS/」フォルダにします。この下に日記ページが置かれます。

ダイジェストファイル名
# ダイジェストファイル名
$DIGESTNAME = 'digestdiary.html';

$DIGESTNAME = 'index.html';

日記を公開するときの、ダイジェストページのURLのファイル名部分を編集します。この例では、ダイジェストページのURLを「index.html」とします。「公開URLベース名」の例と組み合わせると、この日記のダイジェストページのURLは、「http://www.example.ne.jp/GNS/index.html」となります。

日記名
# 日記名
$DIARY_TITLE = 'GNSによる日記';

$DIARY_TITLE = 'だいだい だいありー';

日記の名前を編集します。この例では、「だいだい だいありー」という名前になります。

この項目は、出力される日記のすべてのページに埋め込まれます。

著者名
# 著者名
$DIARY_AUTHOR = 'yourname';

$DIARY_AUTHOR = 'あおい';

日記の著者名を編集します。この例では、「あおい」という名前になります。

この項目は、出力される日記のすべてのページに埋め込まれます。

メールアドレス
# メールアドレス
$DIARY_EMAIL = 'yourmail@example.net';

$DIARY_EMAIL = 'aoi@example.ne.jp';

著者宛てのメールアドレスを編集します。この例では、「aoi@example.ne.jp」というアドレスになります。

この項目は、出力される日記のすべてのページに埋め込まれます。

日記の説明
# 日記の説明
$DIARY_DESCRIPTION = 'GNSで日常を綴っています。';

$DIARY_DESCRIPTION = 'あおいの日々の記録です。';

この日記の簡単な説明文を編集します。この例では、「あおいの日々の記録です。」という説明になります。

この項目は、「RSS/Atomファイル」に埋め込まれます。

著作権表記
# コピーライト
$DIARY_COPYRIGHT = 'Copyright (C)2005 GORRY.';

$DIARY_COPYRIGHT = 'Copyright (C)2005 あおい.';

この日記の著作権表記を編集します。この例では、「Copyright (C)2005 あおい.」という著作権表記となります。

この項目は、「RSS/Atomファイル」に埋め込まれます。


以上で、編集は終了です。

日記マスタを書く(UNIX)

日記マスタフォルダ
▲日記マスタフォルダ

GNSでは、日記文の記述に特殊なツールを使う必要はありません。基本的には、「1日1ファイルをテキストエディタで記述する」だけです。この、「1日ごとに分けて書かれる個々のファイル」を、GNSでは「日記マスタ」と呼びます。

日記マスタは、「日記マスタフォルダ」(初期設定では"[GNSフォルダ]/d/")に年別にフォルダ(YYYY)を作成し、その下に"MMDD.html"(MMは月、DDは日)というファイル名で認識します。まとめて書くと、"[GNSフォルダ]/d/YYYY/MMDD.html"となります。

拡張子は".html"を使いますが、中身はHTML文法に沿ったファイルではなく、プレーンなテキストファイルとなります。

日記マスタの記述に使う文字コードは、「nkfが受け付けることができる形式」であれば何でもかまいません。ISO-2022-JP・EUC-JP・Shift_JIS・UTF-8を想定していると考えてください。なお、内部的にはEUC-JPに変換して処理しています。このためEUC-JPに変換できない文字コードは、内部的にどのような動作になるかを保証することができません。

ここでは、2004年6月15日の日記を書いてみることにします。ファイル名は、"[GNSフォルダ]/d/2004/0615.html"となります。

@title いか〜
@category 料理

@s
夕飯にイカを買ってくる。さくさくとさばいて、身は刺身、ゲソはにら・キャベツ・豚バラと野菜炒め、ワタとえんぺら・身とゲソの残りで塩辛に。

@s
・・・したはずだったんだが、最後に刺身を盛って食卓へ・・・というところで床へ皿が落下・・・(汗)。
▲日記マスタの例

また、日記マスタフォルダには、ユーザーデータベースフォルダ("[GNSフォルダ]/d/keep/")があります。この中のファイルを書き換えることで、ページの体裁を変更したり、置換できるURIの数やマクロの種類などを増やしたりすることができます。詳細は以下をご覧ください。

日記ページを出力する(UNIX)

mkd.shを実行
▲mkd.shを実行

日記マスタを書いたら、それを日記ページに変換します。日記ページに変換するには、GNSプログラムフォルダにある"mkd.sh"を実行します。

今日、あるいは過去100日間以内の「最近の」日記マスタを変換するときは、引数なしで実行することができます。過去の日記マスタを変更し、それを日記ページに再変換したいときは、その日記マスタの日付を引数にします。例えば2004年6月15日の日記マスタを再変換するには、"./mkd.sh 2004 06 15"で実行します。

"mkd.sh"は、以下の3つのファイルを作成します。

ダイジェストページ

引数なしで実行したときは、必ずダイジェストページが作成されます。

日付を指定して実行したときは、「変更範囲がダイジェストページの範囲内にあるとき」に限り、ダイジェストページが作成されます。

ベースページ

指定した日付(指定しなかった場合は最近の)の日記マスタに対応するベースページが作成されます。

RSS/Atomファイル

ダイジェストページが作成されるときと同じ条件で、RSS/Atomファイルが作成されます。

GNSフォルダに作成された日記ページ
▲GNSフォルダに作成
された日記ページ

インデックスページは、"mkd.sh"では作成されません。代わりに、"mkidx.sh"を実行することで作成されます。

今年の分のインデックスページを作成するときは、引数なしで実行することができます。過去のインデックスページを作成するときは、その年を引数にします。例えば2003年のインデックスページを作成するには、"./mkidx.sh 2003"で実行します。

それぞれの日記ページは、GNSフォルダに作成されます。