この日記はGNSで生成しています。 |
_ とりあえずAIR BDの新作OP再生。笑うしかない素晴らしさ。透明感のある絵が的確な構図と動画できっちり描かれている。うちでは音は諸々の理由で「TVにアナログ接続」なので今回は「気にしない」ということで。
第1話よりPV3キャプチャ |
YUV422っぽい画(クリックで4倍ズーム) |
*1:
横方向の色信号を半分に間引くので、幅1pxの黒い縦線が横に1pxずつズレながら並ぶようなところで、段違いに色抜けが発生する。
MPEGノイズっぽい画(クリックで4倍ズーム) |
*2: いわゆるモスキートノイズ。輪郭の周囲にもやっとした影が現れる。40Mbpsも使うとこういうものまできっちり
_ また、この画像を観ることで、元のキャラ画の線画レベルからすでにかなり線が荒い(オーバーサンプリング処理がきちんとされていない、いわゆる「ジャギーの残った線画」である)ことがわかる。
_ アップコンバートにはおそらくバイキュービックを使っていると思われるが、このアルゴリズムは、自然画像やきっちりオーバーサンプリング処理が施された画には強いのだが、ドット絵のような「ピクセルの角を有効に使った画」には弱いという問題がある。このアルゴリズムで拡大しても「ジャギーが消える」わけじゃなく、むしろそのジャギー感を残すように拡大してしまうから。
_ ちょっと実験してみよか・・・以下、上から順に、「オーバーサンプリングしていない画像」「2x2倍でオーバーサンプリングした画像」「4x4倍でオーバーサンプリングした画像」が左側に並んでいる。この場合の「オーバーサンプリング」は、つまるところ原画を2倍・4倍の寸法で描いてからバイリニアで元のサイズに縮小したもの。クリックすると、縮小する前の画像が現れる。右の画像は、それらの画像をバイキュービックで512x512pxに拡大したものの一部。クリックすると全体が現れる。
(1)オーバーサンプリングなし |
2倍拡大(クリックでオリジナル) |
(2)オーバーサンプリング2x2倍 |
2倍拡大(クリックでオリジナル) |
(3)オーバーサンプリング4x4倍 |
2倍拡大(クリックでオリジナル) |
_ オーバーサンプリングの倍数が増えるほど線が滑らかになり、拡大しても画が荒れないことがわかると思う。AIRのキャラ画は、(1)の「オーバーサンプリングなし」に近い描き方をされているものが多い・・・ということに気が付けば、どうしてああいう結果になったのかがよくわかると思う。
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さて、これらの画像をさらに720/1080倍してみるとどうなるでしょう・・・というのが、破綻の原因。ちなみに1080iでは「DVD映像をそこそこのスケーラで正しく拡大しただけのもの」程度にしか見えないという感じで・・・非圧縮ソースが残ってさえいればもっとクリアに、線画がオーバーサンプリングされていればもっと滑らかにスケーリングできたはず、という感想。
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