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メタイベントを出力するための命令群です。
このマニュアルでは、通常MMLに使用しないであろう命令についてはコマンド名のみを紹介し、詳しい説明はしていません。
@{SEQUENCE-NUMBER:} シーケンス番号を記録します。 @{REM:} メモを記録します。 @{COPYRIGHT:} 著作権表記を記録します。 @{TRACK-NAME:} トラック名を記録します。 @{TRACK-INST:} 楽器名を記録します。 @{MESSAGE:} 歌詞メッセージを記録します。 @{MARKER:} リハーサル・マークやセクション名などを記録します。 @{QUE-POINT:} キューポイントのメモ書きを記録します。 @E トラックの終わりを記録します。これより後にある命令は無視されます。 T・@{TEMPO:} テンポを設定します。 @{TEMPO-M:} テンポを設定します。 @{SMPTE:} 演奏を開始するSMPTEオフセットを記録します。 @{BEAT:} 拍子に関する情報を設定します。 @{KEY:} 調に関する情報を設定します。 @{OUTPUT:} MIDファイルに直接データを出力します。 @{MIDI-PORT:} 出力MIDIポートを設定します。
書式 @{SEQUENCE-NUMBER:{シーケンス番号1},{シーケンス番号2}} 解説 シーケンス番号を記録します。
書式 @{REM:{メモ}} 解説 メモを記録します。
{メモ}は、メモの内容です。“""”でくくった文字列を指定します。
参照 #MEMO
#PROGRAMMER
用例 メモを記録します。
3 @{REM:"メモです。"}
書式 @{COPYRIGHT:{著作権表記}} 解説 著作権表記を記録します。SMCでは“#COPYRIGHT”命令で設定するのが一般的で、こちらは使用しません。
{著作権表記}は、著作権を表わす文字列です。“""”でくくった文字列を指定します。
参照 #COPYRIGHT
用例 著作権表記を記録します。
3 @{COPYRIGHT:"(C)1996 GORRY."}
書式 @{TRACK-NAME:{トラック名}} 解説 トラック名を記録します。
{トラック名}は、トラックの名前です。“""”でくくった文字列を指定します。
参照
用例 トラック名を記録します。
3 @{TRACK-NAME:"トラック3"}
書式 @{TRACK-INST:{楽器名}} 解説 楽器名を記録します。
{楽器名}は、楽器の名前です。“""”でくくった文字列を指定します。
参照 #INSTRUMENT
用例 楽器名を記録します。
3 @{TRACK-INST:"ピアノ"}
書式 @{MESSAGE:{歌詞メッセージ}} 解説 歌詞メッセージを記録します。
{歌詞メッセージ}は、歌詞などです。“""”でくくった文字列を指定します。
参照
用例 歌詞メッセージを記録します。
3 @{MESSAGE:"歌詞です。"}
書式 @{MARKER:{マーカーメッセージ}} 解説 セクション名などを記録します。
{マーカーメッセージ}は、セクション名などです。“""”でくくった文字列を指定します。
参照
用例 マーカーメッセージを記録します。
3 @{MARKER:"[Intro][A][B]などと書いたりします。"}
書式 @{QUE-POINT:{キューポイントメッセージ}} 解説 キューポイントのメモ書きを記録します。
{キューポイントメッセージ}は、キューポイントのメモ書きなどです。“""”でくくった文字列を指定します。
参照
用例 キューポイントメッセージを記録します。
3 @{QUE-POINT:"シーン#33。"}
書式 @E 解説 トラックの終わりを記録します。これより後にある命令は無視されます。
参照
用例 トラックの終わりを記録します。
3 CDE @E FG ; CDEを演奏後終了、FGは演奏されない
書式 T{テンポ} @{TEMPO:{テンポ}} 解説 テンポを設定します。
{テンポ}は、1分あたりの4分音符の拍数です。30〜1024を指定します。
この命令はトラック1にのみ置くことを推奨されています。
参照 #TEMPO
#TEMPO-M
@{TEMPO-M:}
用例 1分間150拍にします。
1 T150 ; 1分間150拍 1 @{TEMPO:150} ; 1分間150拍
書式 @{TEMPO-M:{テンポ}} 解説 テンポを設定します。
{テンポ}は、4分音符1拍あたりの時間をμ秒単位で表わしたものです。50000〜2000000程度を指定します。
この命令はトラック1にのみ置くことを推奨されています。
参照 #TEMPO
#TEMPO-M
T・@{TEMPO:}
用例 4分音符1拍を0.5秒(500000μ秒)にします。
1 @{TEMPO-M:500000} ; 0.5秒(500000μ秒)
書式 @{SMPTE:{h},{m},{s},{f},{ff}} 解説 演奏を開始するSMPTEオフセットを記録します。
書式 @{BEAT:{拍子},{メトロノームクロック数},{32分音符数}} 解説 拍子に関する情報を設定します。
{拍子}は、曲が何拍子であるかを示します。“4/4”・“6/8”などの形で指定します。それぞれ「4分の4拍子」・「8分の6拍子」を表わします。
{メトロノームクロック数}は、メトロノームを鳴らすタイミングです。MIDIクロック数を指定します。通常は4分音符のMIDIクロック数を指定します。
{32分音符数}は、4分音符内に置ける32分音符の数です。数値を指定します。通常は8以外を指定することはありません。
この命令はトラック1にのみ置くことを推奨されています。
参照 #BEAT
用例 4分の4拍子、メトロノームクロック数48mc、32分音符数8を設定します。
1 @{BEAT:4/4,48,32} ; 4分の4拍子、メトロノームクロック数 ; 48mc、32分音符数8
書式 @{KEY:{調号数},{調スケール}} 解説 調に関する情報を設定します。
{調号数}はシャープまたはフラットの数です。-7〜+7を指定します。負であればフラットの、正であればシャープの個数を表わします。
{調スケール}は長調か短調かを示します。0または1を指定します。0であれば長調、1であれば短調です。
参照 #KEY
用例 へ長調(フラット1個)に設定します。
3 @{KEY:-1,0} ; へ長調
書式 @{OUTPUT:{出力データ}〔,{出力データ…}〕} 解説 MIDファイルに直接データを出力します。使用にはSMCやMIDファイルの内部構造に十分な理解が必要です。
{出力データ}は、ファイルに出力するデータです。0〜255を指定します。
参照
用例 ノート60をノートオンするデータを出力します。
3 @{OUTPUT:$90,127,60} ; CH0ノートオン, ベロシティ127, ノート60
書式 @{MIDI-PORT:{ポート番号}} 解説 2ポート以上に同時に出力できるMIDIドライバに対して、該当トラックの出力ポートを設定します。多ポート出力に対応したMIDIドライバまたはプレーヤーが必要です。
(例えば、Windows95標準のMIDIドライバなどは多ポート出力に対応していません)
{ポート番号}は、出力ポートを番号で表わしたものです。0〜127を指定しますが、通常は0または1を指定します。
参照 @Z 用例 2つのMIDIポートに同時にデータを出力します。左右から同時に発声されれば、MIDIドライバ(プレーヤー)は多ポート出力に対応しています。
; 初期設定 3,4 @%0 ; クロック数表記を基本 3,4 U64 ; ONベロシティ64 3,4 U*64 ; OFFベロシティ64 3,4 @Q1 ; ゲート長は音長からゲートを引いたもの 3,4 L48,2 ; 音長48mc, ゲート長46mc (48-2) 3 O3 ; オクターブ3 4 O4 ; オクターブ4 ; 発声 3 @{MIDI-PORT:0} @Z1 @0 p1 cdefg ; MIDI-PORT0,CH1に出力 4 @{MIDI-PORT:1} @Z1 @0 p127 cdefg ; MIDI-PORT1,CH1に出力