7.4.2. ONベロシティについて


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ONベロシティもノートオンコマンドで指定することができますが、“u”コマンドで省略時の値を設定することもできます。“u”の値を相対的に変化させたい場合は、“[”と“]”を用います。例えば以下のように記述します。

@[+10 @]-10 u100 cccc [ ee ]] gg

まず、“@[”と“@]”でベロシティ移動量を設定します。最初の4つのドはONベロシティは100で、次の2つのミはONベロシティは110で、最後の2つのソはONベロシティは90になります。 特定の音だけONベロシティを変えたい場合は、以下のように記述します。

u100 cdefg(120)”(最後のソだけ120)
u100 cdefg($$-20)”(最後のソだけ20小さい(この例では80))

前者の記述は最初の“u”の値がいくつであっても最後のソはONベロシティ120で発音されます。それに対して後者の記述は“u”の値によって最後のソの音のONベロシティは変化します。ONベロシティの値が重要な場合には前者の記述、前後のONベロシティのバランスが重要な場合には後者の記述、というように使い分けが必要です。


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