Last update: Saturday, 04-Jun-2011 17:28:58 JST |
_ ついったで流したゲームエミュレーション昔話を収録。アーケードゲーム移植で有名な電波マイコンソフトだったが、エミュレーション方式による移植はわりと後期のものに対してしか行われていない。それまでは松島さんを頂点に、8bit時代はほぼ実コードは参照せずにプレイ経験ベースのみに頼った移植だった。
_ 実コードを参照するようになったのはX68kのゼビウスが最初だったのかな、確か。ゼビウスもドラスピも参照はしていたもののあまり忠実に再現しようとしてはいなかったみたい。実コードをきっちり移植するようになったのはTONBEさんの源平・ファンタジーゾーンあたりからで、他にもギャラガ'88・キャメルトライ・モトスは実コード参照を確認済み。確認できていないのがスペハリ・アフターバーナーII・ボスコニアン・バブルボブル・スターラスターくらいか。ビデオゲームアンソロジーはすべて実コードの手作業or自動エミュレーションベースだったはず。
15:12 gorry5: .@yunyundetective 経由で、20年ほど昔。電波新聞社の移植ゲームの後半世代の場合、「エミュレーション」とは「マシンコード変換」をベースにした実行環境のコンバートでした
15:14 gorry5: とても簡単に言うと、「ターゲットのROMを全部ディスアセンブル」→「テキスト変換でターゲットのアセンブラからホスト側のアセンブラに変換」→「ハードウェアを叩く部分を別途作成して繋ぐ」→「アセンブル」
15:15 gorry5: この方式だと、20倍もの実行能力は必要なくて、最悪でも2倍程度の能力で十分でした。
15:16 gorry5: ただし同等程度のハードウェア能力があることが前提。しかも結構手作業の部分が多かったりして、現在の逐次翻訳式なエミュレータに比べるとずっと面倒。
15:22 gorry5: やり直し。この方法で最初に作られたのがたぶんモトス。源平やファンタジーゾーンもディスアセンブルコードベースでしたが、コード変換はまだ手作業でした
15:26 gorry5: アンソロジーシリーズはほぼ全部自動コードコンバータ経由。サウンドで当方が作業した分は手作業コードコンバートでした
15:30 gorry5: 「とりあえず動くようになるまでは簡単。実機同様の体験ができるようにするまでがプロの仕事」という精神が、コンバータ作成者には特に強かったように思います
15:38 gorry5: とても思い出深いのは、彼ら的には「YM-2151によるナムコPSGの再現」を最後まで満足いっていなかったらしいこと
15:39 gorry5: どうしようもなかったことなんだけど、あれだけはPCM系音源の発展まで待たなきゃならなかった
16:03 gorry5: ちなみにこの頃のサウンドCPUコンバートの技術流用で作ったのがMXDRVg。MC68000のディスアセンブルコードをC変換したものがベースに https://gorry.hauN.org/mx/
16:28 gorry5: ナムコPSGのエミュレートといえば、「ナムコPSGの音素データをFM-TOWNSの波形メモリにべたっとループ展開したものを楽器音として、周波数変換出力して鳴らす」という実装をしたことがあります。
16:30 gorry5: 残念ながらTOWNSのサウンドチップの周波数変換は性能がいまひとつで音色はノイズ混じりでしたが。聴いてみたいひとはリブルラブルを
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_ 昨日の話でFM TOWNS版のリブルラブルの音の記憶を確認したくなったので、レP方面の協力を受けつつうんづ環境を構築。当時の開発コードはちゃんとバックアップして作業フォルダに眠っているので、そこから起こして転送。この手のエミュの常としてテンポは怪しいが、まあとりあえず音色は記憶通りであったことを確認。
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いまソースを広げてみて言うのもアレだが、音色に関してはもうちょっと調整できた気もしなくもない。展開仕様とかあんまり精査せずに最初に音が出たときのままの仕様で作っちゃったから・・・当時はまだ若かったってことで(苦笑)。開発環境が残っていれば今からもうちょっと試行錯誤してみるのも面白いけど、実家にまだ残してあったかどうか・・・。
中央通り@末広町 |
江戸桜通り |
_ 一部の「骨董」的ゲーム機はともかく、ほとんどは静態展示で映像等もなし。ハードの開腹もしていないしソフト等の資料もなし。プレとはいえ何が目的なのかいまいちよくわからない展示で、ちょっと残念。
_ さっくり切り上げて、よく晴れた日曜午後の秋葉。多少の用はあれど、基本的には何を買うでもなくぶらぶらしたりジローで昼食したり。例年なら銀杏の紅葉がちょうどいいくらいなんだが、今年はまだ少し早いみたい。
_ 不足気味のHDD補充とか、親父殿のXacti用のメモリカードとか調達して撤収。
_ ポニョ。実はうちで初めての「BDの解像度以上で制作されたデジタルアニメ」だったりする。
_ 手持ちの作品だと、エヴァにしろけいおん!にしろその他にしろ、制作時の解像度はBD未満で、それを引き伸ばして最終的な作品として仕上げられたもの。拡大した時点で、個々のピクセルそのものが持つ細かいニュアンスは失われてしまう。
_ で、ポニョはそれがきちんと残っている。描線1本とっても、手で描いたときの微妙な太さの変化がきっちり出ていて、デジタルでそれを整えたり歪ませたりしたような不自然さがまったく感じられない。
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描線だけではない。最終的な画面はとても整っていて、「くっきりしているけど柔らかく、ピクセルのコントラストは立っているが画面全体では穏やか」という印象。これ一度見たらもうDVDは見られたもんじゃないと思う。
メールはこちらへ...[後藤浩昭 / Hiroaki GOTO / GORRY / gorry@hauN.org]