Last update: Saturday, 04-Jun-2011 17:28:47 JST |
_ 109川崎のIMAX3Dで、AVATAR吹替え版を鑑賞。IMAX鑑賞デビュー、映画での3D鑑賞もデビュー。
_ 偏光メガネ式だが、噂通り静止画レベルでの画質にはまったく不満を感じない。輝度もコントラストも十分、左右の色ずれもなく、フリッカーもクロストークも感じない。彩度は抑え目にみえるが、プロジェクターならこんなものかもだし映像の方向性もそうなのかもだしで、特に違和感はない。i-18(ほぼ劇場ど真ん中)で、左右10%くらいずつはさすがに3D像に多少の歪みがみえるが、それより内側はずれもなくきっちり解像する。DLPなのでフレーム単位の微妙な揺れも皆無。
_ ただ、明るい色の服を着てきてしまったのが失敗。スクリーンからの反射光が服に反射してメガネに当たっているのが見える状態。多少我慢しつつ観ることに。
_ 3D感覚はかなり快感。技術はもちろんだが、それを楽しく見せるためのフレーム構成とかシーンの繋ぎ方とかの「お作法」がきっちり確立された感がある。
_ ただ、動きが大きくなると24フレームではどうしてもフレーム内の動体にブレが発生し、3D感を損なってしまう。シャッター速度を上げればブレは減らせるが、代わりにジャーキネスが強くなって目が疲れてしまうはず。高精細の3D映像だからこそ、かえって気になってしまう。こちとらTVゲームの60f映像で育っただけに、フレーム数の少なさにはかなり敏感になってしまっている気がしなくもない。
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160分という長さの割には画質で楽しめたせいかダレなく観られた。IMAX3Dは音もウリだが、ここに限らず109川崎はどうもドンシャリ気味かつ低音がぶよんと太った感じに聞こえる。チネチッタの乾いた音のほうが好み。
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「けいおん!」マラソン終了。しかし第二第三のマラソンが・・・(苦笑)。
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柳原望ひさしぶりの商業新刊。ニヤニヤしながら読む。
_ 1530、109川崎到着。総勢8名でなのはさん劇場版を鑑賞。
_ 基本的に再構成だが、TV版・小説版それぞれのいいところをきれいにつないである見事な完成度。TV版の上書き用としてとても満足。
_ ただ、デジタルで作った作品をフィルムに焼き付けてからでないと観られないというのがとても残念。2日目なのにもう劣化してるコマはあるし、フレームの揺れやグレインノイズのざわざわ感はどうしても気になる。早くフィルムがなくなってくれないものか・・・。
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上映のあと、がちま家で少々増えて10人で呑み。和やかに盛り上がり。続けてFate鑑賞に行く面子を見送るべく一度〆を入れたものの、そのままエクストラステージで泡盛1本とか。
_ 今日からAT-X e2がスクイーズ化。ワイドTVを持っている場合、4:3のレターボックスでなく16:9フルサイズとなる。んが、想定の範囲内でやっぱり微妙。
_ まず1番めに、縦方向解像度。AT-X HDの試験運用が始まったころからか、e2の映像はAT-X HDのダウンコンバート映像となっている。この際、映像の不自然なエッジを抑えるためにローパスフィルタをかけるのだが、この結果が実質縦300本程度となってしまっている。静止画でいえば、「720x480の映像を720x300に縮小したあと、もう一度720x480に引き伸ばした」ような画になってしまっている、ということになる*1。
*1: あくまで「静止画」レベルでの話であることに注意。動画になるとまた事情は変わってくる。後述のインターレースの話もあるし。
_ AT-X HDが始まる前は、当然ならSD映像は解像度変換することなく、またローパスフィルタもかけられることなくそのまま送出されていた。ワイド映像は4:3レターボックスにダウンコンバートしていたが、これは静止画でいえば「720x360への変換」を意味する。
_ つまり、ワイド映像はHD化の前は「720x360相当の情報」として観られていたものが、e2スクイーズ化のあとは「720x300相当の情報」として観られるようになった、ということ。映像フォーマットとしてはワイドになったものの、静止画1枚あたりの情報量としては去年の今頃より減っている、ということになる。実際、ワイドの映像は今送出されているものよりも、当時のレターボックスを拡大したほうがエッジの情報がしっかりしている。
_ 続いて2番めに、横方向解像度。スクイーズ化に伴って、4:3フォーマットの映像もスクイーズ変換されて送出されることになった。両サイドに黒いピラーを付けるようになったということ。この場合でも横方向の解像度は720なので、実質の情報量としては720→540と減ってしまっている*2。
*2: 余談。AT-Xがレターボックスでしか持っていない映像に対しては、現在もレターボックスで送出しているものが少なからずある。この場合、「ソースで720x360相当の情報」のものが現在のe2では「540x225相当の情報」として送出されていることになる。これはTV放送としては最もお粗末といえる部類になる。
_ 3番めに、I/P変換。AT-Xが持っているSD映像ソースの大半はインターレース映像である(RFFフラグ付きのものもあるらしい?)。インターレースというのは解像度(と時間軸)を頼りに情報の削減を行う技術なので、インターレース化された映像の解像度変換は極めて難儀なものとなる。
_ 具体的にいうと、解像度変換を行うにはまずインターレースの解除を行わなければならない。だが、インターレース化というのは非可逆な変換行為なので、それを解除するといっても基本的には不完全な形にしか戻らない。高度な自動判定を持ったとしても、解像度が犠牲になる(半分になる)か、時間軸が犠牲になる(前後のフレームの情報が混ざる)フレームが混入すると思っていい*3。
*3: 片フィールドずつズームする手法は解像度はあまり犠牲にならず時間軸は保たれるが、見た目が崩れる。いわゆる「フィールドアプコン」というものになる。
_ AT-XのHD化に伴って、SD映像は「480i→1080i→480i」と2回のI/P変換を通ってe2へ送出されることになった。この結果、従来はストレートであったSD映像は、2度のI/P変換を経由して劣化したものとなってしまった。*4
*4: 前述のローパスフィルターは、インターレース解除の際に補助的に用いられることが多い。ローパスというのは乱暴に言ってしまえばぼかしの一種なので、現在のAT-X e2でSDソースの映像を観ると「2重のぼかしをかけた映像」として観ることになる。
_ 最後に、ビットレート。スクイーズ化の際にエンコーダの設定が見直されたのか、トータルビットレートがやや下げられた代わりにピークビットレートが上げられた(=GOPごとの偏差が大きくなった)模様。全体の情報量としては減るが、局所的に多くの情報を割り当てられるようになる。激しく動くところでの劣化が目立ちにくくなるが、動かないところでのモスキートはやや増えるといった具合になる。
_ まとめると、AT-X e2は「スクイーズ化により、スクイーズ化前よりは画質は向上したが、依然としてHD化前よりは低い」という感想。「画質を望みたければe2でなくスカパー!HDへ行け」ということだろうが、スカパー!HDは受信環境の手間や録画機器の問題が*5。4月のe2キッズステーションHD化や、追ってのBSアニマックス予定をみると、AT-Xの画質面の厳しさはやはりなんとも。
*5: 今住んでいるマンションにはスカパー!HDの受信設備はなく、また自分の部屋は住居全体でいうと最北部なので、ベランダにアンテナを置いてえんえんと線を引っ張る必要がある。
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追記。AT-X e2スクイーズ化の続き。
_ ノートのファンの調子が悪いので、代替パーツがないかと秋葉へ出る。
_ 「炉ばた」で昼飯のあと、てくてく。購入店では取り寄せできず、流用できそうなパーツを売ってる店もなし。tweetしながら歩いていたら「ラジコンパーツ用グリスはどうか」という反応があったので購入してみたり。
_ 歩きついでに特価品ハンティングとかしつつ、3時前に撤収。
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なお、グリスは好調。とりあえず静穏になった。
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