GNSをローカル環境で使うための方法を解説します。ネットワークを介さず、手許のパソコン上で日記ページを出力します。出力されたページをFTPなどの手段で転送することで、日記を公開することができます。
GNSの使用方法は、使用OSにより異なります。GNSは、大きく分けて「Windows」と、*BSDやLinuxなどの「UNIX」の2つのOSに対応しています。
Windowsで使用する場合は、以下をご覧ください。
UNIXで使用する場合は、以下をご覧ください。
Windows環境でGNSを動作させるには、以下のツールが必要です。
ActivePerlは、Windows上で動作するPerl言語です(Perlは、Perl言語で書かれたプログラムを動かすためのプログラムです。GNSは、その大部分をPerlで書いています)。以下からインストールファイルをダウンロードし、インストールをしてください。
GNSは、ActivePerlのすべてのバージョンでの動作を想定しています。もし特定のバージョンのActivePerlでの動作による不具合を発見した場合は、当方までお知らせいただければ幸いです。
Perlではさまざまな追加モジュールをインストールして使うことができますが、GNSはPerlの追加モジュールの導入の必要はありません。
nkfは、日本語ファイルの文字コードを変換するツールです。以下からインストールファイルをダウンロードし、インストールをしてください。
GNSは、nkf v2.0以降での動作を想定しています。もし特定のバージョンのnkfでの動作による不具合を発見した場合は、当方までお知らせいただければ幸いです。
日記マスタの作成や、GNSの動作設定を行うには、テキストエディタが必要です。GNSの設定ファイルはEUC-JP形式で書かれているので、WZエディタ・秀丸・TeraPad・EmEditorなどの「EUC-JPの編集に対応したテキストエディタ」をご用意ください。
tidyは、HTMLファイルを整形するツールです。初期状態のGNSでは不要ですが、AtomをXHTML形式で出力する「$ATOM_XHTML」スイッチをONにするとき必要になります。以下からインストールファイルをダウンロードし、インストールをしてください。
これらの他に、GNS配布パッケージには、再配布可能なjcode.plというツールを組み込んでいます。もし必要であれば、以下からより新しいバージョンのjcode.plをダウンロードし、置き換えてください。
GNSは、zip版とtgz版の2つの配布形態をとっています。GNS本体としては同じものですが、Windows版のインストーラが入っているのはzip版のみです。
GNSの配布パッケージとなっているファイルを、zipファイル解凍ツールなどを使用して解凍してください。解凍先はどこでも構いませんが、ここでは「マイドキュメント/GNS」を解凍先とします。このフォルダを「GNSフォルダ」と呼びます。
解凍が終了すると、「マイドキュメント/GNS」の下に"gns410"などの名前のフォルダ("410"はバージョン番号で、バージョンにより異なります)が作成されます。これがGNSのプログラムや設定データが入っている部分です。同様に、このフォルダを「GNSプログラムフォルダ」と呼びます。
# メールアドレスとURLの設定 |
「install.bat」をエディタで開いて、右の部分をインストール先の状況に応じて書き換えます。
"GNS_INSTALL_my_mail"は、自分のメールアドレスです。
"GNS_INSTALL_my_url"は、「GNSフォルダ」をURLにしたものです。
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「install.bat」を実行すると、右のような表示が出て、一時停止します。
表示内容が正しいことを確認してから、[Enter]キーを押すと、各種フォルダやファイルの作成・コピーが行われます。
GNSは、cssに対応したHTMLファイルを出力します。「[GNSプログラムフォルダ]/style」フォルダに、これらのHTMLに対応したcssファイルセットが収められています。これは「インストール」ではコピーが行われないので、好きなcssファイルを各自で「GNSフォルダ」にコピーして利用してください。
plain | ほとんどスタイル指定のないcssファイルです。オリジナルのスタイルを作るときの雛形として使います。 |
---|---|
simple | デフォルトのスタイル指定が入ったcssファイルです。 |
GNSプログラムフォルダには、初期設定となる設定データがすでに入っています。しかし、このままでは各種情報がまだ仮のものです。まず、基本設定を行う必要があります。
ここでは、最小限の変更についてのみ解説します。ここにない変更部分についての詳細は、「config.phによる設定」をご覧ください。
"config.ph"というファイルが、GNSの基本設定を司るファイルです。テキストエディタで、このファイルを開いてください。
このファイルには多くの設定項目がありますが、ここで編集を行う必要があるのは、そのごく一部です。以下、順に編集項目を説明します。
# 公開URLベース名 |
日記を公開するときの、URLのディレクトリ名までの部分を編集します。この例では、公開URLのディレクトリ名「http://www.example.ne.jp/GNS/」フォルダにします。この下に日記ページが置かれます。
# ダイジェストファイル名 |
日記を公開するときの、ダイジェストページのURLのファイル名部分を編集します。この例では、ダイジェストページのURLを「index.html」とします。「公開URLベース名」の例と組み合わせると、この日記のダイジェストページのURLは、「http://www.example.ne.jp/GNS/index.html」となります。
# 日記名 |
日記の名前を編集します。この例では、「だいだい だいありー」という名前になります。
この項目は、出力される日記のすべてのページに埋め込まれます。
# 著者名 |
日記の著者名を編集します。この例では、「あおい」という名前になります。
この項目は、出力される日記のすべてのページに埋め込まれます。
# 著者メールアドレス |
著者宛てのメールアドレスを編集します。この例では、「aoi@example.ne.jp」というアドレスになります。
この項目は、出力される日記のすべてのページに埋め込まれます。
# 日記の説明 |
この日記の簡単な説明文を編集します。この例では、「あおいの日々の記録です。」という説明になります。
この項目は、「RSS/Atomファイル」に埋め込まれます。
# 著作権表記 |
この日記の著作権表記を編集します。この例では、「Copyright (C)2005 あおい.」という著作権表記となります。
以上で、編集は終了です。
GNSでは、日記文の記述に特殊なツールを使う必要はありません。基本的には、「1日1ファイルをテキストエディタで記述する」だけです。この、「1日ごとに分けて書かれる個々のファイル」を、GNSでは「日記マスタ」と呼びます。
日記マスタは、「日記マスタフォルダ」(初期設定では"[GNSフォルダ]/d/")に年別にフォルダ(YYYY)を作成し、その下に"MMDD.html"(MMは月、DDは日)というファイル名で認識します。まとめて書くと、"[GNSフォルダ]/d/YYYY/MMDD.html"となります。
拡張子は".html"を使いますが、中身はHTML文法に沿ったファイルではなく、プレーンなテキストファイルとなります。
日記マスタの記述に使う文字コードは、「nkfが受け付けることができる形式」であれば何でもかまいません。ISO-2022-JP・EUC-JP・Shift_JIS・UTF-8を想定していると考えてください。なお、内部的にはEUC-JPに変換して処理しています。このためEUC-JPに変換できない文字コードは、内部的にどのような動作になるかを保証することができません。
ここでは、2004年6月15日の日記を書いてみることにします。ファイル名は、"[GNSフォルダ]/d/2004/0615.html"となります。
@title いか〜 |
また、日記マスタフォルダには、ユーザーデータベースフォルダ("[GNSフォルダ]/d/keep/")があります。この中のファイルを書き換えることで、ページの体裁を変更したり、置換できるURIの数やマクロの種類などを増やしたりすることができます。詳細は以下をご覧ください。
日記マスタを書いたら、それを日記ページに変換します。日記ページに変換するには、GNSプログラムフォルダにある"mkd.bat"を実行します。
今日、あるいは過去100日間以内の「最近の」日記マスタを変換するときは、引数なしで実行することができます。過去の日記マスタを変更し、それを日記ページに再変換したいときは、その日記マスタの日付を引数にします。例えば2004年6月15日の日記マスタを再変換するには、"mkd.bat 2004 06 15"で実行します。
前者の場合は、エクスプローラなどから"mkd.bat"をダブルクリックするだけで変換できます。後者のように引数が必要な場合は、「コマンドプロンプト」を起動するなどしてから、コマンドラインで実行する必要があります。
"mkd.bat"は、以下の3つのファイルを作成します。
引数なしで実行したときは、必ずダイジェストページが作成されます。
日付を指定して実行したときは、「変更範囲がダイジェストページの範囲内にあるとき」に限り、ダイジェストページが作成されます。
指定した日付(指定しなかった場合は最近の)の日記マスタに対応するベースページが作成されます。
ダイジェストページが作成されるときと同じ条件で、RSS/Atomファイルが作成されます。
インデックスページは、"mkd.bat"では作成されません。代わりに、"mkidx.bat"を実行することで作成されます。
今年の分のインデックスページを作成するときは、引数なしで実行することができます。過去のインデックスページを作成するときは、その年を引数にします。例えば2003年のインデックスページを作成するには、"mkidx.bat 2003"で実行します。
それぞれの日記ページは、GNSフォルダに作成されます。
UNIX環境でGNSを動作させるには、以下のツールが必要です。
Perlは、Perl言語で書かれたプログラムを動かすためのプログラムです。GNSは、その大部分をPerlで書いています。現在のUNIX環境では、すでにPerlがインストール済みであったり、個々のOSの専用パッケージとしてPerlが用意されていることが多いですが、もし必要であれば以下からインストールファイルをダウンロードし、コンパイル・インストールをしてください。
GNSは、バージョン5以上のPerlでの動作を想定しています。もし特定のバージョンのPerlでの動作による不具合を発見した場合は、当方までお知らせいただければ幸いです。
Perlではさまざまな追加モジュールをインストールして使うことができますが、GNSはPerlの追加モジュールの導入の必要はありません。
nkfは、日本語ファイルの文字コードを変換するツールです。お使いのOSにnkfのパッケージがあればそれを導入、なければ以下からインストールファイルをダウンロードし、コンパイル・インストールをしてください。
GNSは、nkf v2.0以降での動作を想定しています。もし特定のバージョンのnkfでの動作による不具合を発見した場合は、当方までお知らせいただければ幸いです。
日記マスタの作成や、GNSの動作設定を行うには、テキストエディタが必要です。GNSの設定ファイルはEUC-JP形式で書かれているので、vi・emacsなどの「EUC-JPの編集に対応したテキストエディタ」をご用意ください。
tidyは、HTMLファイルを整形するツールです。初期状態のGNSでは不要ですが、AtomをXHTML形式で出力する「$ATOM_XHTML」スイッチをONにするとき必要になります。以下からインストールファイルをダウンロードし、インストールをしてください。
これらの他に、GNS配布パッケージには、再配布可能なjcode.plというツールを組み込んでいます。もし必要であれば、以下からより新しいバージョンのjcode.plをダウンロードし、置き換えてください。
GNSは、zip版とtgz版の2つの配布形態をとっています。GNS本体としては同じものですが、UNIX版のインストーラが入っているのはtgz版のみです。
GNSの配布パッケージとなっているファイルを、tar+gzipなどを使用して解凍してください。解凍先はどこでも構いませんが、ここでは「$HOME/GNS」を解凍先とします。このフォルダを「GNSフォルダ」と呼びます。
解凍が終了すると、「$HOME/GNS」の下に"gns410"などの名前のフォルダ("410"はバージョン番号です)が作成されます。これがGNSのプログラムや設定データが入っている部分です。同様に、このフォルダを「GNSプログラムフォルダ」と呼びます。
# Set Mail Address and URL |
「install.sh」をエディタで開いて、右の部分をインストール先の状況に応じて書き換えます。
"my_mail"は、自分のメールアドレスです。
"my_url"は、「GNSフォルダ」をURLにしたものです。
|
「install.sh」を実行すると、右のような表示が出て、一時停止します。
表示内容が正しいことを確認してから、[Enter]キーを押すと、各種フォルダやファイルの作成・コピーが行われます。
インストールを行うと、日記マスタを収めるフォルダが準備されます。「GNSフォルダ」に、"d"という名前のフォルダが作成されたのを確認してください。このフォルダを「日記マスタフォルダ」と呼びます。
GNSは、cssに対応したHTMLファイルを出力します。「[GNSプログラムフォルダ]/style」フォルダに、これらのHTMLに対応したcssファイルセットが収められています。これは「インストール」ではコピーが行われないので、好きなcssファイルを各自で「GNSフォルダ」にコピーして利用してください。
plain | ほとんどスタイル指定のないcssファイルです。オリジナルのスタイルを作るときの雛形として使います。 |
---|---|
simple | デフォルトのスタイル指定が入ったcssファイルです。 |
GNSプログラムフォルダには、初期設定となる設定データがすでに入っています。しかし、このままでは日記名や公開先となるURI、連絡先となるメールアドレスなどがあなたのものではありません。まず、基本設定を行う必要があります。
ここでは、最小限の変更についてのみ解説します。詳細は、「config.phによる設定」をご覧ください。
GNSプログラムフォルダに、「config.ph」という名前のファイルがあります。これが、GNSの基本設定を司るファイルです。テキストエディタで、このファイルを開いてください。
このファイルには多くの設定項目がありますが、ここで編集を行う必要があるのは、そのごく一部です。以下、順に編集項目を説明します。
# 公開URLベース名 |
日記を公開するときの、URLのディレクトリ名までの部分を編集します。この例では、公開URLのディレクトリ名「http://www.example.ne.jp/GNS/」フォルダにします。この下に日記ページが置かれます。
# ダイジェストファイル名 |
日記を公開するときの、ダイジェストページのURLのファイル名部分を編集します。この例では、ダイジェストページのURLを「index.html」とします。「公開URLベース名」の例と組み合わせると、この日記のダイジェストページのURLは、「http://www.example.ne.jp/GNS/index.html」となります。
# 日記名 |
日記の名前を編集します。この例では、「だいだい だいありー」という名前になります。
この項目は、出力される日記のすべてのページに埋め込まれます。
# 著者名 |
日記の著者名を編集します。この例では、「あおい」という名前になります。
この項目は、出力される日記のすべてのページに埋め込まれます。
# メールアドレス |
著者宛てのメールアドレスを編集します。この例では、「aoi@example.ne.jp」というアドレスになります。
この項目は、出力される日記のすべてのページに埋め込まれます。
# 日記の説明 |
この日記の簡単な説明文を編集します。この例では、「あおいの日々の記録です。」という説明になります。
この項目は、「RSS/Atomファイル」に埋め込まれます。
# コピーライト |
この日記の著作権表記を編集します。この例では、「Copyright (C)2005 あおい.」という著作権表記となります。
この項目は、「RSS/Atomファイル」に埋め込まれます。
以上で、編集は終了です。
GNSでは、日記文の記述に特殊なツールを使う必要はありません。基本的には、「1日1ファイルをテキストエディタで記述する」だけです。この、「1日ごとに分けて書かれる個々のファイル」を、GNSでは「日記マスタ」と呼びます。
日記マスタは、「日記マスタフォルダ」(初期設定では"[GNSフォルダ]/d/")に年別にフォルダ(YYYY)を作成し、その下に"MMDD.html"(MMは月、DDは日)というファイル名で認識します。まとめて書くと、"[GNSフォルダ]/d/YYYY/MMDD.html"となります。
拡張子は".html"を使いますが、中身はHTML文法に沿ったファイルではなく、プレーンなテキストファイルとなります。
日記マスタの記述に使う文字コードは、「nkfが受け付けることができる形式」であれば何でもかまいません。ISO-2022-JP・EUC-JP・Shift_JIS・UTF-8を想定していると考えてください。なお、内部的にはEUC-JPに変換して処理しています。このためEUC-JPに変換できない文字コードは、内部的にどのような動作になるかを保証することができません。
ここでは、2004年6月15日の日記を書いてみることにします。ファイル名は、"[GNSフォルダ]/d/2004/0615.html"となります。
@title いか〜 |
また、日記マスタフォルダには、ユーザーデータベースフォルダ("[GNSフォルダ]/d/keep/")があります。この中のファイルを書き換えることで、ページの体裁を変更したり、置換できるURIの数やマクロの種類などを増やしたりすることができます。詳細は以下をご覧ください。
日記マスタを書いたら、それを日記ページに変換します。日記ページに変換するには、GNSプログラムフォルダにある"mkd.sh"を実行します。
今日、あるいは過去100日間以内の「最近の」日記マスタを変換するときは、引数なしで実行することができます。過去の日記マスタを変更し、それを日記ページに再変換したいときは、その日記マスタの日付を引数にします。例えば2004年6月15日の日記マスタを再変換するには、"./mkd.sh 2004 06 15"で実行します。
"mkd.sh"は、以下の3つのファイルを作成します。
引数なしで実行したときは、必ずダイジェストページが作成されます。
日付を指定して実行したときは、「変更範囲がダイジェストページの範囲内にあるとき」に限り、ダイジェストページが作成されます。
指定した日付(指定しなかった場合は最近の)の日記マスタに対応するベースページが作成されます。
ダイジェストページが作成されるときと同じ条件で、RSS/Atomファイルが作成されます。
インデックスページは、"mkd.sh"では作成されません。代わりに、"mkidx.sh"を実行することで作成されます。
今年の分のインデックスページを作成するときは、引数なしで実行することができます。過去のインデックスページを作成するときは、その年を引数にします。例えば2003年のインデックスページを作成するには、"./mkidx.sh 2003"で実行します。
それぞれの日記ページは、GNSフォルダに作成されます。